一般社団法人JICは、訪日外国人に対応するクリニック「Japan International Clinic KYOTO(ジャパン・インターナショナルクリニック京都)」を、2026年11月1日に京都市下京区の四条河原町に開業したと発表した。東京・大門の「さくらインターナショナルクリニック東京」、7月に開業した浅草院に続く3院目となる。京都には世界中から多くの旅行者が訪れるが、旅行中に急に体調を崩したとき、言葉の壁や受診先選びで困るケースが少なくない。同法人は東京の2院でこれまで数千名の外国人患者を診察しており、言葉の壁を取り除くことが患者の安心と適切な医療へのアクセスにつながると実感してきたという。その経験を京都にも広げ、観光都市の医療インフラを支える狙いだ。京都院では、医師と看護師が英語で直接診療し、翻訳機器を使って英語を含む計44言語に対応する。診療時間は年中無休の9時から19時まで(曜日によっては、看護師が院内で同席し医師が遠隔で診るオンライン診療になる場合がある)。風邪や発熱、尿路感染症、けがなどの初期診療を中心に、内科・皮膚科・小児科領域まで幅広いプライマリケアを提供し、子どもの診察にも応じる。院内には心電図、超音波(エコー)、ネブライザーを備え、レントゲンも導入準備中だ。受診方法は、来院による対面診療に加えて、京都市内の宿泊施設などへの往診や、全国対応のオンライン診療(6時から24時に受付)を用意した。オンライン診療では全国の調剤薬局と連携し、薬の受け取りまで一括で手配する。海外旅行保険にも対応し、保険金請求に必要な書類を英語で用意するほか、提携する保険会社やアシスタンス会社を通じたキャッシュレス精算も可能だ。宿泊施設やツアー会社などの旅行事業者向けには、多言語の医療案内資料「ホテル医療対応ツール」を配布し、専用の相談窓口も設けた。ゲスト本人によるQRコードからの予約、スタッフによる代理予約、電話・メールでの相談に365日対応し、症状に応じて外来・往診・オンライン診療へつなぐ。浅草院では開業前の段階で周辺の20施設以上に案内資料を導入しており、京都でも同様の連携先を全国から募集する。同法人は今後、保険診療(12月開始予定)や健康診断の受付を順次始めるほか、日本に住む外国人への医療提供にも対応を広げる。大門・浅草・京都の3院にとどまらず、日本各地への展開も視野に入れる方針を示している。出典:一般社団法人JIC プレスリリース