バリューマネジメント株式会社は、三重県伊勢市に分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」を2025年4月に開業する。歴史的建造物を活用するブランド「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」として、伊勢神宮を擁する伊勢市への初めての開業であり、伊勢市内における初めての分散型ホテルになるという。バリューマネジメントは「日本の文化を紡ぐ」をビジョンに掲げ、“まだ見ぬ時と出会う場所”をコンセプトに歴史的建造物を活用するブランド「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」(以下、VMG)を全国に展開。日本各地の歴史や文化を秘めた特別な建物を舞台に、ホテルやパーティ、レストランなど全国22の施設を運営してきた。「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」は、国内12件目の分散型ホテルとなる。伊勢市と伊勢河崎地域古来、特別の宮とされる神宮を擁する伊勢は、日本の神都・心のふるさとと称され、京都や金沢に並ぶ歴史的価値を保有している。海と山に囲まれた風光明媚な土地でお伊勢参りの文化を育むなど、古くから日本最大級の観光地として親しまれてきた。その一方で、少子高齢化による人口減少・税収減、中心市街地の空洞化など地方都市に共通する課題を抱え、解決策として、伊勢エリア内での宿泊客増加やインバウンド旅行客の誘引への期待がますます高まっている。分散型ホテルを開業する伊勢河崎は、かつては伊勢の参詣者の祈祷や宿泊などの世話を行った御師の館が並ぶなど、参宮客で賑わうまちの経済や文化を支え“伊勢の台所”として栄えた地域。室町時代頃から、伊勢湾を渡ってきた伊勢神宮への参拝客が上陸する勢田川の川岸を中心に発達し、江戸時代には大きな問屋街へと発展。現在でも、川沿いに伊勢独特の建築様式の古い町家や商家の蔵が軒を連ねている。さらに、近鉄伊勢市駅から徒歩10分、豊受大神宮(外宮)から徒歩20分ほど、伊勢観光のアクセスに優れている。このため、地域に残る伝統的建造物の保全・補修、観光資源としての利活用による、伊勢エリア全体の宿泊地としての魅力向上と、中心市街地の経済活性化への貢献を目指す。「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」伊勢まち衆の暮らしや文化を感じる伊勢河崎エリアのまちなみの保存継承と、まちづくりにおける課題解決を目的に、この地域でまちなみ保全を行ってきた事業社様と連携して、江戸~昭和期の蔵や商家、全6棟の改修・保全を進めている。ホテルの運営形態は、宿泊者を施設に閉じ込めず、まち全体をホテルに見立てて地域を回遊できる分散型ホテルとして展開。滞在を通して伊勢神宮と周辺の歴史・文化・暮らしを楽しめるように、複数のコンテンツを用意。コンシェルジュが伊勢河崎エリアや伊勢市周辺の飲食店も紹介する。【施設概要】名称: NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町所在地: 三重県伊勢市河崎2丁目8-20 ほか開業予定日: 2025年4月下旬(予定)客室構成: 伊勢市河崎2丁目内に、フロント棟と客室、全6棟 8室 64.06㎡~120.08㎡