西日本旅客鉄道株式会社と日本航空株式会社は、「西日本エリアの社会課題解決に向けた連携強化」に関する協定を締結した。両社は本協定の取組みを、「移動体験の共創エコシステム」と位置づけ、鉄道と航空双方の強みを生かし、以下3つの価値提供に挑戦する。 ① 鉄道と航空のシームレスな予約による「顧客体験価値の向上」 ② 広域観光ルートの構築による、インバウンドを中心とした「交流人口の拡大」 ③ 二地域居住の推進による「関係人口の拡大」1.連携協定締結の目的本協定に基づき展開する取り組みを「移動体験の共創エコシステム」と位置づけ、「顧客体験価値の向上」「交流人口の拡大」「関係人口の拡大」の3つの"価値提供"に挑戦する。両グループが有する強みやアセットを組み合わせ、さまざまな移動体験価値の提供を通して西日本エリアの地域が抱える社会課題の解決を目的としている。また、日本の人口が減少の一途を辿るなか、地方創生とともに重要なのがインバウンド旅客の地方誘客です。鉄道と航空が連携して広域な人流を戦略的に生み出すことで、地方誘客の促進と持続可能な地域経済の活性化の両立を目指す。2.JR西日本とJALの取り組みにより提供したい3つの価値(1)鉄道と航空のシームレスな予約による「顧客体験価値の向上」 ~2030年代を目途に鉄道と航空のシームレスな予約を実現~両社の予約システムを、将来的に連携することで、鉄道と航空のシームレスな予約の実現を目指す。具体的には、2030年代を目途に、各社それぞれの会員IDで、それぞれの予約システムから、鉄道と航空の両方が予約・決済できることを目指していく。まずは、関西空港駅を発着する特急「はるか」をはじめとした鉄道や、西日本を便利に周遊可能なパスをJALの公式SNSでお薦めする等の取り組みを検討する。(2)広域観光ルートの構築による、インバウンドを中心とした「交流人口の拡大」インバウンド旅客に人気の西日本エリアにおいて、地域と連携した観光コンテンツをさらに磨き上げ、関西・中国・山陰方面への広域周遊ルートを構築する。さらに、国際線の発着空港(羽田・成田・関西)と国内線、鉄道の各ネットワークをシームレスにつなぐことで、西日本エリアへのインバウンドの拡大と特定地域へのオーバーツーリズム解消を目指し、エリア全体での滞在時間延長や持続可能な経済波及の実現を図っていく。その一例として、2026年度には和歌山エリアでの協業施策を強化する。JAL国内線とJR西日本の周遊パスを連携させた旅行商品の設定を行うほか、JR西日本の特急「くろしお号」の一部車内で、JAL客室乗務員による特別サービス(地元案内・食体験等)を提供する取り組みを予定している。(*1)<取り組み例>「訪日旅行商品モデル事業」の共同開始(26. 6月~)「鉄道と航空が連携した観光ルートの構築(国際線からのモデルルート)(3)二地域居住の推進による「関係人口の拡大」~「西日本、二地域暮らし(仮称)」プログラムの実施~2025年度JALグループでは、マイルによって交通費負担を軽減する二地域居住プログラム「つながる、二地域暮らし(*2)」を実施した。本プログラムは、多くの方から関心を集め、参加者・自治体の双方から好評を得ている。2026年度では、これまで得た知見を踏まえ、JR西日本と共同で新しく「西日本、二地域暮らし(仮称)」を実施する予定である。鉄道と航空によるプログラム構想で、WESTERポイントとJALマイレージを活用することで、二地域居住者が負担する移動費の軽減を図り、西日本エリアにおける二地域居住を強力に推進する。具体的には、自治体・地域関係者とともに検討を進めていく方針であり、今後の取り組みに期待が寄せられる。両社は本プログラムの協業によって二地域居住という新たなライフスタイルの促進を図り、首都圏在住者に関わらず、西日本エリアへの関係人口の拡大に寄与していく。 (*2)「つながる、二地域暮らし」 詳細URL:https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/special/2chiiki/出典元PRTIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001482.000030684.html