一般社団法人おにぎり協会は、コンビニエンスストアにおけるおにぎりの人気トレンドを調査した。■ 調査サマリー<調査概要>•調査タイトル:コンビニおにぎり人気調査2024•調査実施:一般社団法人おにぎり協会•調査対象企業:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社ファミリーマート、ミニストップ株式会社、株式会社ローソン(50音順)•調査地域:全国•調査期間:2024年1月〜12月■ おにぎり市場の動向:「コスパ」と「ボリューム」が求められる時代へ2024年のコンビニおにぎり市場では、「コスパ」と「ボリューム」が求められた。原材料の高騰が続くなか、各社とも「価格を抑えつつ、満足感のあるおにぎり」を提供する戦略を強化。その結果、お手頃価格の定番商品と、ボリューム系の新商品が人気を集める1年となった。2023年と比べてもその動きは顕著だった。セブン-イレブンでは「うれしい値!」を導入し、主力商品を値頃感のある価格に改定。一方でローソンは「盛りすぎチャレンジ」を実施し、通常より47%増量したおにぎりを展開した。ミニストップも「本体価格98円」シリーズを導入し、数量の改善を図っている。また、ファミリーマートでは混ぜご飯などの低価格帯のおむすびだけでなく、「サンドおむすび」や「SPAMⓇむすび」など、高価格帯のボリューム系おにぎりがヒットした。このように、「安価なおにぎり」と「リッチなおにぎり」の両極化が進んだことも2024年の特徴。■ 2024年コンビニ各社のおにぎり人気ランキングコンビニ各社のランキングを比較すると、昨年同様「ツナマヨネーズ」と「鮭」がいずれも上位を占めており、定番の味として広く支持されていることがわかる。特にツナマヨネーズはすべてのコンビニで1位となっており、幅広い世代に愛されている商品といえる。価格帯に注目すると定番の具材であっても、各コンビニで設定に若干の違いが見られる。 ミニストップとセブン-イレブンはリーズナブルな商品を展開。 ファミリーマートとローソンはツナマヨがやや高めの価格設定(155円~157円)。ローソンの「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」(279円)や、ファミリーマートの「ごちむすび 鮭はらみ」(249円)など、プレミアム価格帯のおにぎりも上位にランクインしていることがわかる。すべてのコンビニで40代・50代の男性が主な購買層となっており、特に「ツナマヨネーズ」「しゃけ」「昆布」などの定番おにぎりはこの層に支持されている。ローソンでは40代女性がツナマヨや鮭を購入する層としてランクインしているが、全体的に女性の割合は低めと言える。【2024年おにぎり人気ランキング】セブン-イレブン1.手巻おにぎり ツナマヨネーズ(128円)2.手巻おにぎり しゃけ(128円)3.手巻おにぎり 北海道産昆布(128円)4.熟成旨味仕立て 紀州南高梅(128円)5.赤飯おこわおむすび(140円)ローソン1.手巻おにぎり シーチキン®マヨネーズ(157円)2.和風シーチキン®マヨネーズ(157円)3.手巻おにぎり 北海道産日高昆布(140円)4.金しゃりおにぎり 焼さけハラミ(279円)5.手巻おにぎり 熟成紅鮭(192円)ファミリーマート1.手巻シーチキンマヨネーズ(155円)2.直巻焼しゃけ(150円)3.直巻和風ツナマヨネーズ(138円)4.手巻紅しゃけ(180円)5.ごちむすび 鮭はらみ(249円)ミニストップ1.手巻ツナマヨネーズ(118.80円)2.手巻紅鮭(151.20円)3.手巻真昆布(135.00円)4.手巻梅(135.00円)5.手巻炙りたらこ(151.20円)※一部金額は編集部調べ。金額は期間や販売エリアによって異なる場合がある【それぞれの商品で最も購入している層】セブン-イレブン1.手巻おにぎりツナマヨネーズ(40代 男性)2.手巻おにぎりしゃけ(50代 男性)3.手巻おにぎり北海道産昆布(60代以上男性)4.熟成旨味仕立て紀州南高梅(60代以上男性)5.赤飯おこわおむすび(60代以上男性)ローソン1.手巻おにぎり シーチキン®マヨネーズ(40代 女性・男性)2.和風シーチキン®マヨネーズ(30~50 代 男性)3.手巻おにぎり 北海道産日高昆布(50 代 男性)4.金しゃりおにぎり 焼さけハラミ(40 代~50 代 女性・男性)5.手巻おにぎり 熟成紅鮭(40 代 女性)ファミリーマート1.手巻シーチキンマヨネーズ (40代男性)2.直巻焼しゃけ(40代男性)3.直巻和風ツナマヨネーズ(20代男性)4.手巻紅しゃけ(40代女性)5.ごちむすび鮭はらみ(50代男性)ミニストップ1.手巻ツナマヨネーズ(40代・50代男性)2.手巻紅鮭(40代・50代男性)3.手巻真昆布(40代・50代男性)4.手巻梅(40代・50代男性)5.手巻炙りたらこ(40代・50代男性)■ コンビニ各社の新作おにぎり人気ランキングセブン-イレブンは新作ランキングでも「ツナマヨ」「しゃけ」などの定番が引き続き上位を占めており、安定した人気があることがわかる。 一方で、ファミリーマートやミニストップでは、サンドおむすびやオムライス、炒飯系おにぎりなど、新たなジャンルの商品がランクインしており、バリエーションを広げる動きが見られた。また卵を使ったおにぎりの需要も高まっている。満足感のあるボリューム系おにぎりがラインナップする一方で、低価格帯商品も多く、コストパフォーマンスを意識。中でもミニストップは105円前後が多くお手頃感のある価格帯に調整されている。【新作おにぎり人気ランキング】セブン-イレブン1.手巻おにぎりツナマヨネーズ (128円)2.手巻おにぎりしゃけ (128円)3. たまご醤油おむすび (118円)4.1.5倍わかめ御飯おむすび (138円)5.具たっぷり舞茸おこわおむすび (158円)ローソン商品によって販売期間が異なるためランキング形式での発表はなしファミリーマート1.サンドおむすびファミチキ (320円)2.ふんわりたまごの満足オムライス (268円)3.どん兵衛天ぷらむすび (178円)4.煮たまごおむすび (178円)5.SPAMⓇむすびツナマヨネーズ (275円)ミニストップ1.玉子炒飯(105.84円)2.明太子マヨネーズ(105.84円)3.わかめごはん(105.84円)4.でかむすび 鶏旨だれマヨネーズ(151.20円)5.直火焼豚(105.84円)※一部金額は編集部調べ。金額は期間や販売エリアによって異なる場合がある■トレンド分析1.高コスパおにぎりの台頭「おにぎり両極化時代へ」原材料の問題などからさまざまな商品・サービスの値上がりとなった2024年。その状況をあらわしているかのように、今回はおにぎりの中でも低価格ラインの商品がランキングの多くを占める結果になった。例えばセブン-イレブンの1位~4位は128円の商品となっている。またミニストップも「本体価格98円シリーズ」が好調とコメント。一方でローソンは4位に279円の金しゃりおにぎり 焼さけハラミがランクインするなど「ご馳走おにぎり」の人気も顕在で、両極化時代へ。そしてこの低価格と高級ラインの間にスタンダードラインが存在する状態となっている。おにぎり協会の昨年調査では「低価格のおにぎり」の普及について言及していたが、予想通りの結果となっている。一方で原材料の上昇に加え、コメ不足、ノリ不足問題が叫ばれている現在において、低価格帯のおにぎりがどこまで低価格帯でいられるのか注視が必要。2.インバウンドを含めた人流回復でおにぎり全般の売り上げは好調に推移インバウンドを含めた人流回復で訪日観光客の増加に伴い、コンビニおにぎりへの関心も高まっている。ローソンでは「日本おこめぐりシリーズ」を展開し、秋田県産サキホコレや青森県産青天の霹靂など、各地のブランド米を使用したおにぎりが人気を博した。ファミリーマートは「おむすびの売上が全体で7%増」、ローソンも「約10%増」。セブン-イレブンも「前年を超える売上」とコメント。ミニストップは売上横ばい・微減としながらも低価格帯のおにぎりが好調で数量は改善傾向としている。海外のおにぎりは日本と比べると高価格であるため、インバウンドの人たちにとってみると現在の300円のおにぎりも「割安感」がある。また、ほかの料理と比べるとおにぎりはまだまだ手ごろな価格帯でもあることが需要を高めていると考えられる。3.2024年新作おにぎりは大型化・具材の充実が目立った「具!おにぎり」(ローソン)、「でかむすび」(ミニストップ)、「サンドおむすび」(ファミリーマート)など、具材のボリュームを重視した商品が増加。より満足度の高い商品開発が進んでいる。ローソンは「2025 年度も、タイパニーズに対応した「具!おにぎり」「大きなおにぎり」を強化してまいります」、ファミリーマートも「サンドおむすび、大きなおむすび、SPAMⓇむすびなどの高価格帯のおむすびがそれぞれ10%ほど伸長」とコメントしている。一つで食べ応えのある巨大おにぎりは、おにぎりを二つ買うよりも「コスパ」も「タイパ」もよいという部分もある。本調査結果は、2025年2月開催の「おにぎりサミット2025」にて正式に発表される予定。■ 一般社団法人おにぎり協会について一般社団法人おにぎり協会は、おにぎりを日本が誇る「ファストフード」であり「スローフード」であり「ソウルフード」であると定義し、その文化的背景も含めて国内外に普及させていくことを目的とした一般社団法人。おにぎり協会では、今後も同様の調査を実施していくとともに、さまざまな視点からおにぎりについて情報を提供して。いく公式Webサイト:https://www.onigiri.or.jp/