奈良県十津川村に拠点を置く瀞峡ビジョンデザイン協議会は、新たな瀞峡における観光コンテンツ「Timeless-Being Tour」を造成する。有形文化財である瀞ホテルの探索と瀞八丁における川舟遊覧や筏師の道歩きを組みあわせた、高付加価値ガイドツアーとなっているという。「時の深遠を旅する」をコンセプトに、瀞峡の「現在」への感動と「過去」への憧憬を行き来する内容。一組4名限定で、2025年の春から十人十旅、KUMANO TRAVELにて販売開始予定。天下の名勝「瀞峡」和歌山・奈良・三重の三県境にまたがる大峡谷「瀞峡」。国の特別名勝・天然記念物や南紀熊野ジオパーク、そして吉野熊野国立公園の特別保護地区に指定され、高さ20~50mほどの奇岩が立ち並ぶ峡谷をゆったりとした北山川が流れる、壮大かつ幽玄な景観が特徴。明治期から全国に広く知られ、佐藤春夫や田山花袋、与謝野晶子・鉄幹夫婦などの文化人も訪れてきた歴史的な景勝地でもある。瀞峡観光の拠点となる「田戸」には、大正時代から続く「瀞ホテル」(奈良県有形文化財)が瀞峡を見下ろして悠然と構え、この土地に根付いてきた林業と筏師の文化の息遣いを伝えている。瀞峡の上流域では北山村の「観光筏流し」が行われ、紀伊半島を代表する著名な寺社仏閣である「玉置神社」や「熊野本宮大社」は、車で30分前後の距離感。さらに、十津川温泉や川湯温泉、湯の峰温泉など、有名な温泉地にも隣接している。ツアー内容6時間半をかけて瀞峡を堪能するガイドツアー。瀞ホテルを起点に、歴史ある建物の探索、川舟での遊覧、筏師の道歩きなど、多彩なアクティビティを通して瀞峡の自然と歴史を深く体感できる。価格は、ガイド費や食費込みで、1名あたり約28,000円〜(4人組の場合)を予定。英語が堪能でインバウンド対応経験が豊富なガイドも在籍する。ポイント少人数制|一組4名限定で、プライベート感あふれるツアー。多様なアクティビティ|瀞ホテル探索、川舟遊覧、筏師の道歩きなど、瀞峡の魅力を多角的に体験可能。専門ガイド同行|地質、歴史、文化など、瀞峡の奥深い知識を持つガイドが同行し、より充実した時間を提供。インバウンド対応も可能。サステナビリティ|持続可能な観光に貢献し、そのための活動に売上の5%を還元。瀞峡ビジョンデザイン協議会について本ガイドツアーは、瀞峡ビジョンデザイン協議会が企画・運営を担当。瀞峡ビジョンデザイン協議会は、瀞峡で大正時代からつづく「瀞ホテル」の現オーナーである東達也を代表として2024年6月に発足した新しい任意団体。瀞峡の顕著な人口減少や観光事業者の廃業といった現状に際し、瀞峡を訪れた人々の感動を未来につなぐこと、そのために持続可能な経済圏を作り出すことを目標に掲げている。現在協議会には瀞峡にかかわる地元事業者や観光ガイドのほか、観光協会など十津川村の組織が参加。2024年度には観光庁の実証事業に採択され、その一環として瀞峡の将来ビジョンや事業計画の検討、人材育成、そして本観光コンテンツの制作を行っている。