チャットロック株式会社(東京都中央区)は2026年9月、ホテル・旅館・民泊などの宿泊施設を対象に、スマートロック・電子錠を活用してフロントでの鍵の受け渡しや客室清掃、設備管理などの業務を見直す「宿泊施設向けアクセス管理」の提案を開始した。あわせて、運営者・管理担当者向けの無料オンラインデモの受付も開始する。宿泊施設では、宿泊者だけでなくフロントスタッフ、清掃スタッフ、施設管理者、メンテナンス担当者など多くの人が異なる時間帯に出入りする。従来の鍵管理は物理鍵やカードキーを「渡す」「保管する」「返却を確認する」業務が中心だったが、同社は単にデジタル化するだけでなく、「誰が、いつ、どの空間を利用できるのか」という視点で見直すことが重要だとし、利用者ごとに必要な空間と時間を整理したアクセス管理を提案する。背景には、帝国データバンクが2026年3月に公表した調査で、2025年度の国内旅館・ホテル市場が事業者売上高ベースで6.5兆円と過去最高更新の見込みとされる一方、人手不足を前提とした運営体制の構築や省人化投資が今後の競争力を左右すると指摘されている状況がある。同社は、鍵の受け渡しや返却確認といった定型業務を、デジタル技術を活用しながら見直す余地があるとしている。提案の核となるのが「人×空間×時間」という3つの軸で鍵管理を整理する考え方だ。宿泊者は宿泊期間中に指定された客室を、清掃スタッフは担当客室を必要な作業時間に、管理スタッフは業務上必要な複数の空間を、メンテナンス担当者は点検・修理に必要な場所を必要な期間だけ利用する、というように役割ごとにアクセス範囲を整理し、全員に同じ権限を与えることを前提としない運用を検討できるようにする。チェックイン・客室清掃・設備管理それぞれの場面でも、この考え方に基づき、宿泊期間や担当業務、点検範囲に応じて必要なアクセス方法を設定する運用を提案。物理鍵の全廃を意味するものではなく、ICカード・暗証番号・指紋認証・スマートフォンアプリなど、利用者や用途に応じて解錠方法を選択し、「鍵を渡して回収する」運用から「必要なアクセスを設定する」運用への移行を目指すとしている。同社が展開するスマートロック・電子錠「ChatLock」は、住宅、ホテル・旅館・民泊、オフィス、店舗、倉庫など幅広い施設向けにアクセス管理ソリューションを提供。指紋認証・暗証番号・ICカード・顔認証・掌静脈認証・スマートフォンアプリなど複数の解錠方法に対応し、対応製品では解錠履歴の確認も可能という。今回の提案開始にあわせ、2026年9月4日より「アクセス管理無料オンラインデモ」の受付を開始した。対象はホテル・旅館・民泊などの運営者・管理担当者で、参加費は無料、オンライン形式で実施する。あわせて、ホテルにおける「空間×権限」をテーマにした運用イメージ動画も公開している。チャットロック株式会社は東京都中央区新川に本社を置き、代表者は大木和紀氏。スマートロック・電子錠・スマートアクセス関連製品・サービスの企画・開発・販売を事業内容としている。出典:チャットロック株式会社 プレスリリース