株式会社リトラ(東京都豊島区、代表取締役・吉本裕氏)は、旅館・ホテル・貸別荘・民泊・ペンション・ゲストハウスなど宿泊施設向けのハイブリッドAIチャットボット「やどチャット」の提供を開始した。すでに箱根のラグジュアリー貸別荘で導入され、実稼働を開始しているという。AIシステム・AIエージェント開発を手がける株式会社Dreseoを開発パートナーに迎え、共同開発を進めている。サービスの概要「やどチャット」は、選択式FAQメニュー・RAG(検索拡張生成)ベースのAI応答・有人エスカレーションを組み合わせた「3層ハイブリッド設計」により、宿泊施設の問い合わせ対応をPC・スマートフォンから24時間365日自動化する。現場の対応工数削減と、営業時間外に発生する予約機会損失の防止を支援するという。開発の背景にある3つの課題同社は、宿泊施設の問い合わせ対応の現場に残る課題として、①チェックイン時間や駐車場など定型的な質問への繰り返し対応が現場の工数となっている点、②宿泊検討は夜間・休日に動くことが多く、即時返信できない間に検討者が競合に流れてしまう点、③AIの誤回答(ハルシネーション)がクレームに発展するリスクがAI導入を妨げてきた点、の3つを挙げている。またリトラ自身が手がけてきた宿泊施設の問い合わせ・予約メッセージ対応代行業務の中で蓄積した回答パターンやエスカレーションの判断基準を、そのままサービスのナレッジとして落とし込み開発したとしている。特徴:3層ハイブリッド設計第1層 選択式FAQメニュー:チェックイン・駐車場・アクセスなどよくある質問はボタン形式で即時回答する。第2層 RAGベースAI応答:フリーテキスト入力時のみAIが起動し、施設ごとのナレッジを参照して出典(citation)付きで回答を生成する。第3層 有人エスカレーション:AIで安全に回答できないケースは即座に人へ引き継ぎ、LINE・Slack・メールに会話要約などを添えて通知する。同社は「事故ゼロ>業務削減>CVR向上」の優先順位で設計しているとし、ナレッジに裏付けのない情報は推測で回答せず、料金やキャンセル・チェックインなど事故につながりやすい質問には専用の制御ロジックを適用している。電話番号やクレジットカード情報などの個人情報はログに保存しない処理を行っているという。多言語・マルチチャネル対応公式サイトの予約前チャットやSlackなど複数チャネルに対応し、チャネルごとに参照ナレッジや応答ポリシーを切り替える設計とした。言語は日本語のほか英語・中国語・韓国語など100言語以上に対応し、増加するインバウンド(訪日外国人)ゲストからの問い合わせにも活用できるとしている。会社概要株式会社リトラ:東京都豊島区駒込、代表取締役・吉本裕氏、2025年12月設立、資本金100万円。宿泊施設向けマーケティング支援やSaaS開発を事業内容とする。株式会社Dreseo:AIエージェント開発、RAG/AIチャットボット構築などを手がける。出典:株式会社リトラ プレスリリース